「あっ……」 小さな胸の飾りを吸い上げると同時に、キラの唇から甘い声がこぼれ落ちる。 だが、まだそのからだからは完全に硬さが抜けきれない。 それは、まだ彼がこの行為に慣れていないからだろうか……とアスランは思う。同時に、早く自分が与える行為におぼれるようになってくれればいいのに、とも考える。 今は自分だけが見ることが許されるキラの表情。 「やっ……アスラン……」 それをうっとりと眺めながら、アスランは反対側のそれにも指で刺激を与えた。そうすれば、キラが耐えられないと言うように首を大きく振ってみせる。目尻にたまっていた涙が、その衝撃で飛び散った。 それがとても綺麗だ、とアスランは思う。 「本当に嫌なら、やめるよ?」 そこから唇を離すことなく、アスランはこう囁く。そうすれば、不規則にはが当たってしまうのだろう。キラの体が小さく震える。 「……やだ……」 それでも、キラの腕がアスランを引き留めるかのように彼の頭を抱きしめてきた。 「キラ」 唇に笑みをはくと、アスランはゆっくりと手をし下へとずらしていく。そして、中心にあるものに振れる。そうすれば、そこが形を変えているのがわかった。 「ここ、舐めてもいい?」 柔らかな刺激を与えながらアスランはこう問いかける。 「し、らない」 泣きそうな声がすぐに耳に落ちてきた。 それも無理はないのかもしれない。キラは、ひょっとしたら自分ですることも知らなかったのではないか、と思わせるようなセリフを口走ったことがあるのだ。まして、口でされる事なんて考えたことがないのかもしれない。 「じゃ、俺の好きにするよ?」 だから、全部自分が……とアスランは心の中で決意を固める。 キラの初めては、全部自分で、と思うのだ。 ゆっくりと白い肌を舌先でたどりながらアスランは目的地へと顔を下げていく。 「あぁっ!」 そこに触れた瞬間、キラの口から悲鳴が飛び出す。 「気持ちいいこと、だけだよ、キラ」 だから、我慢して……といいながら、アスランは愛しい相手の形を確かめるようにそれを唇で包み込む。 「だ、め……」 ゆっくりと舌を絡めれば、キラの唇から懇願するような声が飛び出す。 「ね、アスラン……」 お願いだから、という囁きと共にキラの指がアスランの髪に絡められた。だが、それもアスランの舌の動きで力を失っていく。その代わりというように甘い吐息がせわしなくなっていく。 アスランの頬に触れているキラの太股が震えている。 形の良いつま先が、シーツを蹴飛ばすように蠢いて、柔らかな曲線を描いた。 それが、キラの限界をアスランに伝えてくれる。 「……んっ……んぁっ……だ、め……」 それでも、アスランの口の中に吐き出してしまうことはためらわれるのだろう。キラは必死に堪えている。 まだ、そこまでさせるのは無理だろう、とアスランも思う。だから、そこから唇を離すと代わりに指を絡めた。 「キラ……俺のも触って?」 それとは反対側の手で、キラの指を自分の中心へと導く。そこはもう、堅く立ち上がっている。その事実に驚いたのか、キラは触れた瞬間、手を退こうとする。だが、すぐにおずおずとした仕草で指を絡めてきた。 「……好き……」 つたない動きで、キラがアスランのそれに刺激を与えてくれる。 「俺は愛してるよ」 アスランは微笑むと、そのまま唇を重ねていった。 と言うわけで、お互い腹に一物を抱えながらの行為……です。 このくらいなら、まだ許容範囲でしょう、ね(^_^; |